社会人なら誰でも一度は「自分は仕事ができない」と悩んだことがあるのではないでしょうか?
「あの人はあんなにできているのに」と仕事ができる人を羨ましく思ったこともあるはず。
この記事では仕事のできる人できない人それぞれの特徴と、仕事ができる人になるために必要なことを解説します。
仕事ができない人とはどんな人のこと?
会社という場所では、ひとりひとりが与えられた役割を全うすることでお給料をもらっています。
この記事で取り上げる「仕事ができない人」とは、以下にあげるような人のことをいいます。
- 会社に損をさせている人
- 周囲にマイナスの影響を与える人
たとえば、ミスが多い、責任感がない、スケジュール管理ができていないなど仕事に必要な基本的なことができていない人のことです。
ミスやトラブルはそれを起こした本人だけでなく、周囲の人たちにもしわ寄せが及びます。
周りの足を引っ張って悪影響を与えることは、ひいては会社の損失にもなりかねません。
仕事ができない人の特徴は?
①同じミスを繰り返す
一度や二度のミスなら誰にでもあることですが、何度も同じミスを繰り返す人は「仕事ができない」と思われるでしょう。
教わったことをメモに取らず忘れてしまったり、どうしてミスをしてしまったのかを考えず、何度も同じところでつまずいてしまったりすると「不注意」「やる気がない」と仕事に対する姿勢が疑われてしまいます。
②受け身でやる気がない
指示待ちばかりで自分から動こうとしないのも仕事ができない人の特徴です。
誰かに指摘されるまで動かない、最低限のことしかやらず仕事の質が低いなど、やる気のない仕事ぶりは周りの士気を下げてしまうでしょう。
③ネガティブ思考
仕事ができない人は、困難な課題や達成が難しそうな目標に直面するとすぐに「できない」「やりたくない」と考えてしまいます。
また、普段から会社に対する不平不満や「疲れた」「嫌だ」とネガティブな言葉を繰り返し職場の雰囲気を悪くすることも。
④仕事内容を把握していない
仕事の目的や内容をきちんと理解せずに仕事を始めてしまうのも、仕事ができない人にありがちです。
見当違いのことをしていたり、全てが終わってからミスや漏れに気付いたりすることもあります。
そうなると、ミスをリカバリーするために時間を費やし周りの人にもしわ寄せがいってしまうでしょう。
⑤周りへの配慮がない
仕事は一人で行うものではありません。
たったひとつの仕事でも、そこには同僚や先輩、上司、取引先の会社の人など、たくさんの人が関わっています。
相手のスケジュールや都合を考えずマイペースに仕事をしている人は、知らぬうちに周りに迷惑をかけてしまっているかもしれません。
⑥スケジュールやタスク管理が苦手
仕事ができない人は仕事の段取りが苦手な場合が多いです。
期日に間に合わせるためにどうスケジュールを組むべきか、どんな順番で仕事をしたらいいかを考えず仕事を始めてしまいます。
そのため当初の予定を超過したり、やるべきことを取りこぼしてしまったりすることも。
⑦レスポンスや対応が遅い
働く上では一緒に仕事をする相手の業務もスムーズに進むよう、配慮しなくてはいけません。
質問や依頼のメールに返事をしないでいると、その間相手の業務をストップさせてしまいます。
レスポンスが遅いとそれだけで「ルーズな人」「仕事を軽く見ている」と悪印象を与えてしまうでしょう。
⑧仕事を一人で抱え込む
仕事ができない人は、仕事を人に任せられず、抱え込んでしまう癖があります。
一人でなんでもやろうとしてしまうので、残業や休日出勤が増え、長時間労働になりがちです。
そのため生産性が落ちてしまったり、チェックが行き届かずミスを多発したりしてしまいます。
⑨自分を客観視できていない
自己評価が甘く、自分の実力を分かっていない人は仕事ができていない場合が多いでしょう。
自分はできていると思い込んでいて、ミスをしても「今回はたまたま失敗しただけ」と反省をしません。
ミスや失敗を認められないため、成長のチャンスを逃してしまいます。
⑩責任感が弱い
仕事ができない人は、責任感が弱く仕事をどこか他人事のように思っています。
業務で面倒ごとや問題が起きると人任せにしてしまい、解決のために試行錯誤しようとしません。
仕事を自分ひとりの力でやり遂げられないため、スキルアップできないばかりか周囲の人の手を煩わせてしまいます。
仕事ができる人の特徴は?
①結果や成果にこだわる
仕事ができる人は、目に見える結果や成果を出すように意識して行動しています。
仕事というのはやはり結果がすべて。
とても難しいことですが、仕事のできる人はとてもシビアでストイックなため、どんな小さなことでも目標を立てて達成しようとします。
②仕事が早い
仕事ができる人は仕事が早い人です。
「こうなったらどうしよう」など、頭で悩んだり考えたりするよりも先に手を動かします。
仕事を処理する中で問題点が出てきたらその都度対応して進めるため、仕事の進捗がとても早いです。
質問や依頼に対するレスポンスもよく、仕事のスピードを落としません。
③決断が早い
仕事ができる人は優先順位をつけるのが上手です。
重要な仕事とそうでない仕事の振り分けができています。
仕事を取捨選択できるので、しなくてもよい仕事に無駄な時間を費やさず、重要な仕事にきちんと労力を割くことができるのです。
④コミュニケーション能力が高い
仕事ができる人は気配りのできる人です。
あいさつや声かけはもちろん、周りの人の仕事の様子にも目を配っています。
仕事が行き詰っていたり、悩んでいたりする人にもすぐ気づいて手を差し伸べられるので、職場で頼りになる存在として重宝されるでしょう。
⑤計画的に行動できる
仕事ができる人はスケジュール組みやタスク管理が上手です。
期日から逆算して計画的に仕事を進めることができます。
時間に余裕を持って仕事に取り組めるため、やらなければいけない仕事を落としたり、時間がなくなって仕事をやっつけで済ませたりすることがありません。
⑥ポジティブ思考
仕事ができる人は総じてポジティブ思考です。
「できる」という前提で行動するため、課題に直面したらまずは「どうやって乗り越えるか」を考えます。
また、失敗しても落ち込みすぎず「次はどうすれば上手くやれるか」を考えられるので、どんどん成長できるのです。
⑦仕事を人に任せられる
仕事ができる人ほど、自分の仕事を人に任せます。
その仕事をやったことがない人に内容や手順を分かりやすく伝えなくてはいけないため、実はとても難しくて手間のかかる作業です。
しかし、仕事ができる人は自分の業務効率だけでなく全体の業務効率を考えて行動できるため、自分の業務であっても人に引き継ぐことができます。
⑧リスク管理ができる
仕事にミスやトラブルはつきものです。
仕事ができる人は、ミスやトラブルが起きる可能性を常に考え、リスクコントロールをしています。
先読みをして前倒しで行動し、トラブルが起きたらいつでもリカバリーがきくよう対策をしているのです。
⑨学習意欲が高い
仕事ができる人はどんなときでも知識を吸収しようとする貪欲さを持っています。
スキルアップの意欲が高く、プライベートの時間やちょっとしたスキマ時間でも情報収集を欠かしません。
また、周りからのアドバイスを受け入れ改善しようとする素直さも持っています。
⑩当事者意識が強い
仕事ができる人は責任感の強い人です。
仕事は全て自分事と考え、問題が起きても途中で投げ出さず、最後まで向き合います。
ミスや失敗も人のせいにせず、きちんと反省できるため、他の人よりも成長スピードが早く、たくさんのことを身に付けられるでしょう。
仕事ができる人になるためには
①仕事に優先順位をつけて処理する
「重要な仕事」「すぐにやらなくても良い仕事」など、優先順位をつけて取り組みましょう。
どんな仕事も同じくらい大事ということはないはず。
時間は有限です。やることが多い人ほど、取捨選択が必要です。
朝出社したら、まずは「今日どうしてもやらなくてはいけないこと」をリストに書き出し、それに集中して取り組むようにします。
②仕事のゴールを設定してから取り掛かる
期日や、仕事の完成形をイメージしてから仕事にとりかかりましょう。
ゴールを定めずに仕事を始めてしまうと、期日に間に合わず締切直前になって慌てて仕事をすることになります。
まずは仕事のゴールを決め、状況に合わせて都度スケジュールを組み直すなどして、仕事をコントロールすることが大切です。
③職場の人とコミュニケーションを取る
あいさつなどはもちろん、周囲によく気を配りましょう。
仕事には上司や先輩、同僚、後輩など多くの人が関わっています。
普段から周りの人とコミュニケーションを取って仕事の進捗を確認したり、もし困っている人がいれば仕事を手伝ったりしましょう。
そうすることで職場の雰囲気や人間関係もよくなり、自分の仕事も進めやすくなるはずです。
④分からないことはすぐに確認する
仕事の内容で少しでも分からないことがあったら、都度確認するようにしましょう。
分からないことを放っておいたまま仕事を進めてしまうと、行きづまったり思わぬミスやトラブルを生んだりする可能性があります。
面倒だと思っても、分からないことや知らないことをそのままにしてはいけません。
⑤できる人の仕事のやり方を真似する
できる人になるためには仕事ができる人の真似をするのが一番の近道です。
できる人はマニュアルには載っていない効率の良い仕事のやり方や、他の人がしていないような工夫をしています。
できる人のやり方を学ぶことで、理想の姿に近づけるはずです。
⑥仕事から逃げない
仕事に責任を持ち、必ずやり遂げるようにしましょう。
「失敗しても誰かが何とかしてくれる」という意識で仕事をしていると、気がゆるみ精度が落ちてしまいます。
ミスやトラブル、成功も含めて仕事の責任は全て自分が負っているものと考え、緊張感を持つことが大事です。
それが自分自身の成長やスキルアップにつながるでしょう。
⑦業務の目的を考えながら仕事をする
仕事を始める前に、前もって仕事の目的を確認しましょう。
「なぜこの仕事をするのか」「なぜこの工程が必要なのか」を先に考え、先読みする習慣をつけます。
そうすることで勘違いによるミスや確認不足によるトラブルを避け、効率的に仕事を進められるでしょう。
⑧できることはすぐに実行する
どんなに簡単なことでも、できることは後回しにせずすぐに処理をする癖をつけましょう。
「これはすぐできるから後でいい」とちょっとした連絡や対応を後回しにすると、返事を待っている方は不信感を持ってしまいます。
面倒だと思っても、できるだけ早い行動を心掛けましょう。
まとめ
どんなに優秀でも、初めからソツなく仕事ができる人はいません。
「できる人」は仕事を簡単にこなしているように見えていても、実はその裏で一生懸命努力しているものです。
ですから、今は「仕事ができない人」でも努力や経験を積んでいけば少しずつ「できる人」に近づいていくはず。
焦らずできることから始めていきましょう。
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